車が無いけどキャンプに行きたい。徒歩キャンプをしたいけど何から始めたら良いか分からない。そんな初心者の方に向けて徒歩キャンプの始め方をまとめました。徒歩キャンプの装備やキャンプ場の探し方、キャンプ当日の流れまでをアウトドア未経験から徒歩キャンプを始めた筆者がご説明します!
目次
step1:キャンプスタイルを考える

キャンプスタイルによって必要な道具は変わってきます。まずは自分のやりたいキャンプスタイルをイメージする事から始めましょう!キャンプスタイルには大きく2種類あります。「ハイスタイル」「ロースタイル」。
一般的に多いのはハイスタイルですが、ソロキャンプ、特に徒歩キャンプの場合はハイスタイルから始めてもロースタイルに行き着く方が多いです。ロースタイルの方が荷物の軽量化ができるからです。抵抗が無い場合はロースタイルをおすすめします。

ロースタイルは玄人感も出る気がする…笑

そして徒歩キャンプなら考えないといけないのが何で荷物を運ぶか。こちらは大きく3種類。「バックパック」「キャリーカート」「キャリーケース」。
種類 | 難易度 | メリット | デメリット |
バックパック | ★★★ (高) | ・未舗装の道路も普通に歩ける ・玄人感がある | ・運べる容量が少ない ・全重量が肩に乗るので重い |
キャリーカート | ★★ (中) | ・運べる容量が多い | ・しっかり纏めないと崩れる ・未舗装の道路や階段しかない駅は抱えないといけない |
キャリーケース | ★ (低) | ・運べる容量が多い ・電車に乗る時に違和感が無い | ・未舗装の道路や階段しかない駅は抱えないといけない |
女性の方であれば最初はキャリーケースをおすすめします!キャリーケースに重いギアを詰めて、着替えや軽い物はリュックやトートバッグに入れて持って行けば非力の女性でもかなりの荷物を持って行く事ができます。
あとは調理はどれくらいするのか?焚き火はするのか?も考えて、必要な道具をリストアップしていきましょう。

私も最初はキャリーケース+リュックでした!普通の旅行っぽい感じで電車に乗れるので初心者におすすめですね。
step2:徒歩キャンプの道具を選ぶ

キャンプスタイルを決めたらキャンプ道具(ギア)を選びます。徒歩キャンプは普通のキャンプより軽量な物を選ぶ必要があります。以下、選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
【テント】
目安としてキャリーカート、キャリーケースの場合は2.5kg以下、バックパックの場合は1.5kg以下を選ぶと楽です。1kg未満のテントは高額な上に上級者向けの扱いにくいテントが多いので、最初は1kg~2kgあたりでお財布と相談しながら選びましょう。
【チェア】
ハイスタイルチェアであれば1kg前後、ロースタイルチェアであれば500g前後が目安です。もっと軽量化したい場合はチェア無しで地べたにマット類を敷いて座る手段もあります。玄人感が一気にあがります!
【テーブル】
ハイスタイルであれば1kg以下、ロースタイルであれば300g前後を目安に選びましょう。
【シュラフ】
シュラフは化繊とダウンの2種類あり、ダウンの方が軽くてコンパクトです。値段はダウンの方が高いですが徒歩キャンプであれば軽量コンパクトなダウンシュラフをおすすめします。
【マット】
シュラフの下に敷くマットにも様々な種類がありますが、大きく分けると空気を入れて膨らませる「エアーマット」とジャバラ式、若しくはロール式になっている「フォームマット」の2種類です。エアーマットはコンパクトですが意外に重く、軽い物は高価になります。フォームマットは軽いですが嵩張るのでバックパック若しくはキャリーケースの外付けになります。外付けすると電車やバスに乗る時に邪魔にはなります。外付けが嫌な方はエアーマットが良いと思います。
いきなり全部揃えるのはハードルが高い…と思ってしまう方はレンタルをしてみるのもアリです!最近はネットで選んで指定日までに家に届くので特に高額なギアは実際に使って試す事ができるのは嬉しいです。例えば【やまどうぐレンタル屋】であればキャンプ女子に人気のテンマクデザインのパンダもレンタルできちゃいますよ。
step2:仮デビューしてみる

一通り道具を揃えたらすぐにデビューしたくなりますが、本当に一人で設営できるのか、荷物を持ってどれぐらい歩けるのか、不安になりますよね?まずは練習としてデイキャン、若しくはグルキャンで仮デビューしましょう。
キャンプ未経験の方はグルキャンがおすすめ!
キャンプ自体が初心者の方はテント設営はもちろん、キャンプの一日の流れさえ分からないと思います。これはネットやYouTubeでいくら調べても実際に体験してみないと分からない!まずは経験者と一緒にキャンプに行きましょう。
ここで重要なのは、ただ一緒に行くだけでは無く、ソロデビューを見据えて全て自分で動きましょう。できないからと手伝って貰うと意味が無いのでまずは自分で動いて疑問点が出たら教えてもらうくらいが良いです。

ペグの打ち方とか自在金具の使い方とか・・細かい事って最初は分からない!経験者に聞くべし。
キャンプ経験者の方はデイキャンがおすすめ!
一緒に行く人がいない人やキャンプ経験者の方は徒歩キャンプの装備を持ってデイキャンプをしてみましょう。部屋で背負って大丈夫だと思っていた荷物でも実際に背負って歩くと想像以上に重くて歩けなかったりします。用意した装備を持ってどれくらい歩けるのか、電車やバスに不便無く乗れるのか確認の為にもデイキャンプはおすすめです。

荷物を詰め過ぎて徒歩10分の駅までの道のりを死にそうになりながら歩いた事があるよ…。自分がどれくらいの荷物量を運べるか要確認!
step3:キャンプ場探し

徒歩キャンプデビューに向けてけっこう難しいのがキャンプ場探し。キャンプ場は車で行ける場所にある事がほとんどなので駅チカは少ないです。しかし探さなくてはデビューができない!そこで私が探している方法をご紹介します。
行きたいキャンプ場をリストアップ
↓
ホームページでアクセス方法を確認
↓
公共交通機関での行き方が記載されていれば候補入り!
公共交通機関での行き方の記載が無い場合はGoogleマップでキャンプ場周辺にバス停がないか確認。
ホームページに公共交通機関でのアクセス方法が出ていなくてもバスで行ける場合はけっこうあるのでバス併用をおすすめします。場所によってはバス停はあるけど一日一本しかない・・って事もあるので乗り継ぎも含め、時刻表も調べておきましょう。

ちなみに、私は車横付けのオートサイトは避けてるよ。料金も高いし、ファミリーキャンパーが並んでる間に徒歩キャンパーが小さいテント立ててると目立つし落ち着かない気がする…(笑)
step4:徒歩キャンプデビュー!

一日の流れ
キャンプは簡単に言うと、テント立てる⇒ご飯食べる⇒寝る。で終了です!ソロキャンプは自分の好きな様に動けるのが魅力。しかしはじめのうちは時間配分が分からず戸惑うかもしれません。参考例として私の徒歩キャンプの一日スケジュールをご紹介します。
【参考例:徒歩キャンプ一日の流れ】
13:00 チェックイン
13:30 設営
14:30 キャンプ場内散策
15:00 ひと休み
16:00 焚き火の準備(薪割は明るいうちにしておく)
17:00 お風呂orシャワー(混まない時間帯に入っておく)
18:00 焚き火をしながら夕飯の準備
18:30 夕飯を食べながらまったり
21:00 焚き火終了(消灯までに燃え尽きる様、早めに終了)
22:00 就寝
6:00 起床
6:30 焚き火をしながら朝食
8:00 焚き火終了(撤収までに終え尽きる様、早めに終了)
10:00 撤収
11:00 チェックアウト
この日のポイントは、夜の薪割は迷惑になるので明るい内に済ませておきます。あと焚き火はすぐ消えないので就寝や撤収の1時間~2時間前には終わらせておきます。私はお風呂やシャワーは他人が使った後のびちゃびちゃが嫌なので一番乗りぐらいな勢いで早めに済ませてしまいます。(そもそも入らない事も多々あります)

キャンプ場での音はかなり響くので夜や早朝の薪割はNG!
キャンプ料理
徒歩キャンプの場合、大量の食材やクッカーは持って行けないので予め何を作るか考えておきましょう。食材は前日までに購入し、食材の下ごしらえをして使う分だけジップロックに入れて持って行けば荷物とゴミの軽減になります。また、野外で食べるカップラーメンはなぜか美味しいので手軽なインスタントもおすすめです。

ゴミ持ち帰りのキャンプ場はけっこうあるよ!当日に食材を買うと食品トレーとか袋とかゴミがけっこう出るので前日までに済ませる事をおすすめします。
盗難・防犯対策
最近のキャンプ場では盗難被害が多数出ています。車の場合は貴重品を車へ避難させる事ができますが、徒歩の場合は避難場所がテントしかありません。そこでテントのジッパーに付けれるワイヤー式の南京錠をおすすめします。テントを離れる時や就寝時はテント内に貴重品を入れて鍵をかけておきましょう。

女子のソロキャンプは特に危険なので管理人さんが常駐しているキャンプ場がおすすめ。無料キャンプ場は止めましょう。
車が無くてもキャンプはできる!徒歩キャンプを楽しもう。

車で行くキャンプに比べると持って行ける荷物が限られる徒歩キャンプは難易度が高いと思います。しかし、厳選したギアで身軽にキャンプに行けるなんでカッコいいですよね!私の徒歩キャンプデビュー後は人間としての経験値も上がった様な気がして今までにない謎の達成感もありました笑
お酒が好きな方は運転を気にせず呑めるし、徒歩キャンプに慣れてきたら登山泊にも挑戦しやすいのではないでしょうか。(私自身も登山に興味あり…(^^♪)

徒歩キャンプ楽しみましょう!